LAPEROS® LCPProducts

最新IT機器を支える
スーパーエンプラの
トップランナー

ラペロス® LCPは、エンプラの常識を超えた薄肉・高流動性が特長で、「スーパー」エンジニアリングプラスチックの代表です。耐熱性に優れ、桁違いの機械的強度を持ち、薄くなればなるほどその強度が増すという特異な性質と、金属に近い低線膨張率を有しています。タブレット端末やスマートフォンなど、小型化が進む最新IT機器の超小型精密コネクターに多く利用されています。世界シェアはNo.1※で、全体の37%を占めています。

出典:富士経済 『2017年 エンプラ市場の展望とグローバル戦略』

主な特長

液晶ポリマー・ラペロス® LCPは従来のプラスチックでは考えられないような特異な構造と性能を持ったポリマーで、Thermotropic Liquid Crystal Polymerの頭文字をとってLCPと呼ばれています。

けた違いの機械的強度を持つばかりでなく、製品が薄くなればなるほど単位断面積当たりの機械的強度が増すといった特異な性質をもち、しかも金属に近い低線膨張率を持っています。また高い弾性率にもかかわらず優れた振動吸収特性も持っているのも特長のひとつです。

まさにエンプラの常識を超え、金属に迫るエンプラ、ラペロス LCPが次世代のスーパーエンプラといわれる所以です。機械的特性と振動特性を活かしてCDピックアップ部品などのAV機器やはんだ耐熱性を活かした表面実装電子部品、さらに優れた流動特性を活かしモバイル機器の高機能化に伴う狭ピッチコネクターに採用されるなど、その応用展開は急速に進んでいます。

原料と製造法

LCPは、物理状態で定義されていますので、その定義に合うように任意の化学構造を取れば良い事になります。 基本的には全芳香族ポリエステルの構造です。キーモノマーは、p-HBA(パラヒドロキシ安息香酸)です。

p-HBAのみで重合すると溶融しないPolymerとなって加工できないため、別のモノマーを共重合させて融点と液晶性のバランスを取って、LCP Polymerを作ります。

当社のA polymerの化学構造を示します。

LCPは、ガラス繊維等で強化したグレードが市場で多く使われますので、LCP Polymerを各種強化材とコンパウンドして、種々のグレードが作られています。

代表的なグレード一覧表

区分 特長 グレード名
高強度・高靭性 GF強化 A130
標準・SMT対応 GF強化 E130i
標準・SMT対応 低そり・低異方性 E463i
標準・SMT対応 低そり E471i
標準・SMT対応 低そり・高流動 E473i
高耐熱・高温剛性 GF強化 S135
高耐熱・高温剛性 低そり S471
高耐熱・高温剛性 低そり・超高流動 S475

主な用途例

  • Narrow pitch connector 1狭ピッチコネクタ 1

  • Narrow pitch connector 2狭ピッチコネクタ 2

  • Inverter caseインバータケース

  • Microswitchマイクロスイッチ

製品関連情報