取組事例Our Approach

2022

Technology

2022.05.11

エンプラのパウダー化に成功:新製品DURAST™ Powder
特性改善や製造工程の合理化、材料ロス削減が可能に

 

こちらの動画は2020年11月現在の情報です。

はじめに

ポリプラスチックスでは主に、射出成形や押出成形向けにペレット形状のエンプラを提供しています。ラインナップを展開していくなかで、お客様から「ペレット形状では不可能な製造方法においてもエンプラを使用し、製品に新たな機能を付加したい」とのご要望があり、そのニーズへお応えする方法を検討してきました。
パウダーという形状は一つのソリューションになると考え、特徴ある形状で、微細かつシャープな粒径分布にコントロールされた「DURAST™ Powder(エンプラファインパウダー)」を開発。新たな性能発現の可能性ある材料としてご提案します。



市場の要求
解決手段
成果/応用

少量多品種や複雑な形状の製品を製造
するため、多種多様な製造方法へ適用
できる材料が必要

細かく、シャープな粒径分布である
パウダー樹脂を提供 (10μm~200μm)
 ・角のない微粉 (POM,PBT,PPS)
 ・異方性粉末/球状微粉 (LCP)

以下のような特性改善や多様な製造方法への応用が可能となります
 ・他材料への添加による特性改善
 ・焼結成形による多孔質成形体の作成
 ・圧縮成形によるブロック材の作成
 ・SLS法3Dプリンターで成形材の作成

 

 

現在取扱いの弊社4樹脂についてご紹介させていただきます。

DURAST POM DURAST PPS DURAST PBT DURAST LCP (開発品)

 

■ DURAST™ POM
ポリマー 形状 平均粒径 耐熱性 特徴
ポリアセタール
(POM)
不定形 30~100μm 90~100℃ コポリマーのため、熱安定性が良好で、柔軟性に優れます。
また、自己潤滑性を有し耐摩耗性に優れ、高剛性、弾性回復率を有します。

 

■ DURAST™ PPS
ポリマー 形状 平均粒径 耐熱性 特徴

ポリフェニレン
サルファイド(PPS)

不定形 7~200μm 100℃ 直鎖型PPSであり、高靭性、高耐熱性、耐薬品、耐放射線性を有し、イオン性不純物が少ないことから厳しい電気特性の要求にも耐えられます。金属とも親和性にも優れるため、複合化も可能です。弊社では用途に応じて様々な粒径、粒度のものをラインアップしております。

 

■ DURAST™ PBT
ポリマー 形状 平均粒径 耐熱性 特徴
ポリブチレン
テレフタレート(PBT)
不定形 30~100μm 65~70℃ 強靭で柔軟性に富み、吸水性が低く、広い温度、湿度範囲で優れた電気絶縁特性を有します。熱変形温度は65~70℃です(結晶化度に依存します)。

 

■ DURAST™ LCP(開発品)
ポリマー 形状 平均粒径 耐熱性 特徴
液晶ポリマー
(LCP)

球状
不定形

[球状]
10~50μm
[不定形]
50~100μm
ポリマー種に
よります
高耐熱性を有し、高弾性でありながら、振動吸収特性に優れます。
また、流動性や、ガスバリア性に優れ、吸水率も低く、高周波での安定した電気特性を有します。弊社では高度なパウダー化技術により従来よりもフィブリルの少なく、配向が小さい不定形パウダーや球状パウダーを開発しました。





最後に

エンプラは機械強度が高い高分子量材料です。そのため、粉砕等の方法を用いて加工すると樹脂同士あるいは粉砕機との摩擦熱により樹脂が溶融してしまいます。ポリプラスチックスではパウダー製造方法を広く研究することにより、特徴のあるエンプラファインパウダーの開発に成功。多様な製造方法への応用が期待できます。
なお、各樹脂ともに粒形サンプルを提供していますので、営業担当もしくは画面右上の「お問合わせ」からお問合わせください。

 

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