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2021

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2021.07.14

成形時のモールドデポジット低減: モールドデポジットの発生メカニズムの解明と対策の記事をWEBサイトに公開

ポリプラスチックス

ポリプラスチックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:塩飽 俊雄、以下、ポリプラスチックス)は、このほど「射出成形時のガス発生メカニズムを解明する新評価法 ~熱分解ガス由来モールドデポジットへの応用~」を自社サイトに公開しました。

 

 

▼ポリプラスチックス株式会社公式サイト
https://www.polyplastics-global.com/jp/

▼射出成形時のガス発生メカニズムを解明する新評価法 ~その1:熱分解ガス由来モールドデポジットへの応用~
https://www.polyplastics.com/jp/support/mold/gas_md/index.html

 

■今回の記事公開の意図
射出成形の現場では、モールドデポジットの発生により生産性が悪化し、製造コストが上がってしまう事例が多々あります。当社ではモールドデポジットの要因となる成形時のガスを独自の手法で捕集・評価する新たな「成形時ガス評価法(Gas Investigation Method in Injection Molding」を確立し、熱分解ガスはどこで発生し、どのようなときに多くなるのかを明確にしました。これにより連続成形が可能になり、生産効率をアップさせることが期待できます。

 

■既存の評価方法と新成形時ガス評価法の違い
以前からペレットを加熱する際に発生した分解ガスを分析する方法や、試験金型にて連続成形して付着したモールドデポジットを分析する方法はありました。しかし、実際の成形時の環境と異なる条件下になるというデメリットがありました。当社が確立した成形時ガス評価法では従来困難であった材料、成形機、金型とガス、モールドデポジットトラブルをすべて関連付け、そのメカニズムを説明し新たな対策を提案できるようになりました。

 

新成形時ガス評価法によるモールドデポジットの原因解析
今回の実験では材料としてジュラファイド® PPSを用いています。ガス捕集場所は複数(ホッパー下、スクリュー、金型)あり、各々から個別に取り出して分析しています。実験結果から、モールドデポジットの原因となるガスの発生場所はノズルから先の部分で、理由は樹脂の急激な温度上昇によっておこるということが判ります。

 

本記事に関連するSDGs目標

※SDGsに関する詳細はこちら(外部リンク:国連ウェブサイト)をご覧ください。