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2022

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2022.05.12

中国における新POM製造会社への出資受入について

ポリプラスチックス株式会社

 ポリプラスチックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:塩飽 俊雄)は、20221月に中国江蘇省南通経済開発区南区における、新規ポリアセタール(以下「POM」)製造会社『大宝理工程塑料(南通)有限公司』の設立を発表しましたが、この度、全出資額の30%について三菱瓦斯化学株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:藤井 政志、以下「三菱ガス化学」)の100%出資子会社であるグローバルポリアセタール株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大林 直人、以下「GPAC」)を介して出資を受け入れることに合意しました。

 今回の新会社においては、長年にわたるGPACと当社の信頼関係のもと、生産・運営は、当社グループが担い、これまで長年にわたって蓄積してきた技術と経験を活かし、安全・省エネルギ―のプロセスに基づいた、世界最高品質のPOM製造を実現し、その生産能力はPOMの単独工場として世界最大規模となる15万トン/年を計画しております。また当社の保有する省エネルギープロセスと合わせることで、環境に優しくコスト競争力のあるPOMの供給を実現していきます。

 建設計画は、当社が既に発表していますが、202411月に9万トン/年の操業を開始(第1期)し、2026年年初までに15万トン/年(第2期)の供給能力とする予定であり、両出資会社のブランドで生産を行い、それぞれに製品を供給していく予定です。

 当社グループはこれまで、アジアを中心にPOMのトップサプライヤーとして、自動車・電気産業を始めとする市場の発展に貢献して参りました。2012年以降欧米への販売を開始し、更なる市場の拡大を続けてきた結果、2014年に稼働を開始したマレーシアのクアンタン工場(9万トン/年)の余力も少なくなってきています。そのような背景のもと、アジアの中でも特に需要が高く、成長の著しい中国国内に新たな製造拠点を設けることを決定し、自社が持つ中国国内需要についてはこの新工場を中心にカバーする体制が整いクアンタン工場に生じる余力を欧米印等の市場開拓に充てていくことが可能となり、サプライチェーンを含めて供給体制の最適化を図ることができます。

当社グループは、これまでもお客様の開発に対する技術支援体制として、TSCTechnical Solution Center)を、世界各地に配置しながら市場の開拓を続けてきています。今後も、この営業・技術支援体制を活用し、今回増強する供給能力を世界に向けて提供していく体制をより強固にしていきます。

 また、我々の環境対応の取組として、既にクアンタン工場ではISCC PLUS認証を取得し、サステナブルMeOHによるPOMの生産も実現しており、今後の環境対応についても同様の技術を広く展開していくことが可能になります。

 ※POMは、その機械特性(強度・弾性)、摩擦性能や耐薬品性により、自動車用部品のほか、電気・OA部品、一般消費財から近年では医療用品にまで幅広く利用され毎年堅調に需要が成長しています。

  

 

【本件に関するお問い合わせ先】
ポリプラスチックス株式会社 総務部CSRグループ 阿部
TEL:03-6711-8614  FAX03-6711-8606

以上