取組事例Our Approach

2023

Technology

2023.09.11

EVバッテリー熱暴走時の温度域でも形状・絶縁性を維持できる新技術DURAFIDE PPS

自動車産業ではCASEをキーワードに100年に一度の大変革期を迎えています。中でも電動化は、地球環境問題を背景としてエンジン車から電気自動車へのシフトが加速しています。電気自動車にはリチウムイオンバッテリー(LIB: Li-ion battery)等が搭載されていますが、これが車両事故等で熱暴走による異常発熱をきたし、発火につながる事があります。発火対策として断熱や絶縁性に貢献する材料を開発しました。

 

リチウムイオンバッテリー(LIB)の熱暴走

LIBが熱暴走を起こすと、セルは800~1,000℃以上に上がり、発生するガスは700~800℃になると言われています。万が一、1つのセルが熱暴走した際は、隣接するセルへのエネルギー伝達を減らす必要がありますが、樹脂は有機物であり、500℃以上の環境では分解して気体となるため、断熱や絶縁性を保つことが出来ません。そのため、これらの対策には無機物のシート等が用いられますが、これらは部品点数増加による重量増やスペースを消費するという課題がありました。

 

1,000℃の環境下でもバスバーの被覆状態を維持可能なDURAFIDE PPS 6150T73

 

 

今回ご紹介するDURAFIDE PPS 6150T73は写真の通り、1,000℃の環境に30分放置後もバスバーの被覆状態を維持出来るため、無機物のシート等なしで、熱暴走時の断熱や絶縁性に貢献する樹脂材料です。

 

バッテリー内のモジュールバーやバスバー等にも最適な特性

DURAFIDE 6150T73は特殊耐熱性のほか、LIB内のモジュールカバーやバスバーなどに最適な特性を有しています。また弊社で使用しているポリマーは純度の高いリニア型PPSであるため、着色が可能です。

 

リニア型PPS:DURAFIDE

● 靭性が高く、衝撃強度に優れる

● イオン不純物(抽出成分)が少ない

● 色が白に近く、着色が可能

架橋型PPS

● 靭性が低い

● イオン不純物(抽出成分)が多い

● 色が茶色で着色が困難

 

ダウンロード資料では耐ヒートショック性の試験データや物性表についても詳しくご紹介しています。ご相談・ご要望等ありましたら弊社の営業担当、もしくは画面右上の「お問合わせ」からお問い合わせください。

 

 

 

 

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