Shaping a Sustainable Society
with Our Plastics

エンプラでカタチ造る、
未来につながる豊かな社会

2018年度を振り返る

2018年度は、主要国間の貿易紛争や英国EU離脱協議など、不透明な未来を象徴するような出来事が続きました。そのような環境下でも長期的視点からの市場活動として、お客様とともに、次世代高速通信システムや低エミッションで高度に安全な自動車のための開発に取り組みました。

一方、生産活動の面では、2018年に操業50周年を迎えた富士工場への投資を引き続き行っています。2017年度に実施した重油から天然ガスへのエネルギー転換をさらに推し進めるためのボイラーの追加や、POM特殊グレードおよびPPSコンパウンド能力増強のための設備投資を実施しました。これらCSR視点を取り入れた富士工場の競争力強化のための一連の投資計画は、公共からも高い評価を受け、日本政策投資銀行の「地域元気プログラム」(通称:マザー工場応援プログラム)による支援を受けることも決定いたしました。富士工場は次の50周年に向けて、地域社会と共存した次世代型工場として生まれ変わりつつあります。

中期経営計画2年目の2018年度は、計画を上回る好調な販売に対し、生産能力増強を前倒しで進めました。財務面では、売上高が伸長する一方で、原料費や物流費の増加により利益は前年並みとなりましたが、計画最終年である3年目の目標値を前倒しで達成することができました。

二つの側面からCSRに取り組む

当社は、「エンジニアリングプラスチックスの無限の可能性を追求し、才能豊かな魅力溢れる人財の創出と、Innovationによる豊かな未来社会の形成に貢献する」、このポリプラスチックスの経営理念の実現のために、私たちは「事業活動そのもので社会に貢献する」ことと「事業活動を通じて社会を良くする機会を提供する」ことの二つの側面からCSRに取り組んでいます。

「事業活動そのもので社会に貢献する」とは、日常業務を通じてお客様のニーズ、ひいては社会の課題にソリューションを提供することです。エンプラが有意義に使われ、社会に価値をもたらす製品が生まれるよう活動します。エンプラでなくては実現できない価値を提供するために、お客様が実現しようとしていることを、より深く理解できるよう努力し、その実現に必要なソリューションを生み出すことで、それぞれのお客様から最も信頼されるエンプラのソリューションプロバイダーとして認められることを目指します。

「事業活動を通じて社会を良くする機会を提供する」という側面においても、当社ならではの取り組みをしたいと考えています。個人と違って企業は、より大きな影響力を有し、イノベーションを起こすことができる存在として、大きな社会的責任を果たすことが期待されます。私たちの社会が持続可能でより良いものになるために、国や地域行政の取り組みを支援して、企業ならではのやり方で社会的責任を果たしていきたいと考えています。

社会的責任を果たすために常に正しい道を歩む

法令やお客様とのお約束を守ることはもちろん、事業活動を通じて社会に貢献できることは何かを広く考え主体的に実行することで、社会の一員として社会的責任を積極的に果たしていきたいと考えています。

2018年度は、当社のジュラコン® POM M90LVが、POM樹脂では初めて中国市場の自動車用グリーン材料として登録されました。今後、中国で生産される自動車の高品質化、環境負荷低減に貢献できると期待しています。

また今年度も、事業拠点を置く地域社会への貢献活動を実施しました。2018年7月に甚大な被害をもたらした西日本豪雨の被災地に対して、当社としては金銭的支援や有志の従業員によるボランティア活動の支援を行いました。加えて、東南海地震の被災想定地域に含まれる静岡県富士市に対しても、防災力強化を図るための継続的支援を行っています。今年度は、富士工場が立地する富士南地区の地域防災拠点、富士南まちづくりセンターの要望に応じ、非常用発電機と炊き出し器を寄贈しました。

エンプラのリーディングカンパニーとしての誇りを胸に、私たちが社会・お客様に提供すべき価値は何かを広く考えつつ、常に正しい道を歩んでまいります。

互助的なネットワークをポリプラスチックスの原動力に

今後もエンプラで社会に貢献するために、当社は世界を舞台に活動したいと思います。そのためには、世界中の当グループすべての部門が協調して働き、技術、情報、人財が相互に行き交うことで、お互いに学ぶ機会を持つことが必要です。そしてこの互助的なネットワークにより、新しいことに挑戦する更なる原動力を生み出すことができます。会社として、従業員一人ひとりがこのネットワークの一員として誇りを持って働くことができるよう、グローバルな視点で多様な文化を包含できる高度な組織づくりに取り組んでいきます。

エンプラを長く大事に使う社会にする。この当たり前のことに世界中で取り組むことを通じて、未来につながる豊かな社会の創出に貢献したいと思います。

代表取締役社長

塩飽俊雄

(しわく としお)