人財育成

グローバルローテーションで更なる適材適所を実現

グローバルローテーションとは、国をまたぐ異動を通じてグループ全体で適材適所を実践する取り組みです。対象者の能力向上や経験の早期拡大に加え、派遣先・元拠点のグローバル化や、相互理解の促進といった効果が期待できます。今年度のローテーション対象者はグループ全体で20名でした。

日本営業統括部
第一部 グローバルマーケティングチーム
Ejo Zhu

グループ間の異動を経験して

2018年11月に中国・上海から東京本社へ異動した従業員に話を聞きました。

上海時代は“とにかくスピード重視”

当社の強みは、営業部門と技術サポート部門が一体となって行う開発支援です。上海での営業活動はスピード感が求められます。現地の技術サポート拠点と連携しトライ&エラーを繰り返しながら、最適なソリューション提供を行ってきました。

不可能だと思っていたレーザー透過率評価に成功

日本に異動しお客様の開発案件に関わる中で、上海時代に対応できないと認識していたレーザー透過率評価に成功して衝撃を受けました。他にも不可能だと考えていた高度な分析や評価を実現でき、日本の技術拠点の知見や設備、日本の営業部門がどのように技術部門と連携しているか実践を通して学んでいます。

よりお客様にプラスとなる“価値創造”を実現する

「お客様の開発支援に深く携わることで、当グループが提供できる価値創造のポテンシャルを肌で学ぶ」。これが、実践を通して経験を積むグローバルローテーションの大きな強みです。ここで得た経験を、自らが架け橋となって現在進行形で上海のメンバーと共有し、ともにグループへの理解を深めています。中国のお客様へベストソリューションを提供できるのは、お客様を一番理解している現地のメンバーです。さらにグループの総合力を加えて、より一層の価値創造を目指していきます。

実りあるローテーションを目指して

本制度がより実りある経験となるよう、人事部ではソフト・ハードの両面で対象者を支援しています。

中国・上海 人事部
Shirley Xu

ローテーション成功の鍵は、徹底したコミュニケーション

従業員が前向きに異国での業務に臨めるよう、人事部では綿密な情報共有を徹底しています。キャリア面では異動の目的や担当するミッション、帰任後のキャリアパスなどを説明し、当人の理解を深めています。生活面では異文化や商習慣を紹介するオリエンテーションや語学学習の機会を提供し、赴任中も担当制を敷いて対象者の全面的な支援を行っています。コミュニケーションを通じて彼らの不安を払拭し、より現地で活躍してもらえるようサポートしています。

東京本社 人事部
小池 隆行

一人ひとりがモチベーション高く、One Teamとして働ける会社へ

当社が高いパフォーマンスを発揮し続けるためには、本制度を通して人財の適材適所を実現し、よりOne Teamとして機能すること、また将来に向けた人財の育成が不可欠です。人事部では赴任者のご家族を含めた生活面での支援制度の充実をはじめ、引き続き従業員がより広い視点で自らのキャリアを考え、高いモチベーションを持って働けるようサポートしていきます。

研修を通じて

ミドルマネージャー向けリーダーシップ研修

当社ではグローバルグレード制度を導入し、マネージャー昇進時に、全グループの新任マネージャーを対象にマネジメント研修を行っています。 2018年はミドルマネージャーに対しても、当グループで共通したリーダーシップや異文化理解に対する考え方を根付かせるための研修を実施しました。 今回は、20名のミドルマネージャーが参加しました。

in TOKYO

2018年5月、東京本社にて全グループ会社の幹部職20名を対象に「異文化間コミュニケーションと効果的なコラボレーション」というワークショップを開催しました。参加者は事前にWEB上のツールを使用して文化的志向性などに関するセルフチェックを行い、当日は講師から異文化間のマネジメントスタイルについて学びました。参加者からは、グローバル企業として国や文化ごとに異なるマネジメント手法を持つべきという声が寄せられています。

in SHANGHAI

2018年9月には開催場所を上海に移し、リーダーシップについて学ぶ3日間のワークショップを実施しました。参加者は情報共有や意見交換を通して、チームワークを発揮するために必要なリーダーシップを学びました。参加者からは「リーダーシップに関して、自身の理解を深めることができた」「事後課題を通して学んだ内容を深く理解することができた」「またこのような研修に参加する機会があると嬉しい」といった感想が寄せられました。

女性活躍推進に向けたフォーラムを開催

当社らしいダイバーシティ&インクルージョン(多様な人財の活躍)を実現する第一歩として、総合職の女性従業員を対象にフォーラムを開催しました。2日間のプログラムでは活発な意見交換が行われました。